
「心理占星術は人を幸せにするか」を問いかけ続ける日々の記録。
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戦後80年 2025年獅子座期「アポロンの竪琴」は…「柳田国男の仕事は、一言で言えば、近代の発展の中で急速に廃れ忘れられていくものを記録することであった」
先日、Aさんからこんなメッセージをもらった。 *** 8月になぜ原爆が落とされたのか。 8月になると、どうしてもそんな事を考え、獅子とは切り離せない何かが、そこに含まれているような気がしてしまいます。 強い部分が出ると、 […] -
火星天秤座期 刻々と移りゆく外部環境に自分だけの庭をつくる。たまたまの偶然の出会いを楽しみながら「少しでも広く、生存可能域を広げる」 天秤座前半戦 どんな出来事との出会いがあった?
やっぱりサイクルを生きるのっていいなー お約束みたいに、ちゃんとやって来る。「よし、さあ進もう」と思っても、ちゃんと「抵抗」のようなものがやって来る。理想が高すぎるのかもしれない。過去の記憶=ノスタルジーに足を引っ張れて […] -
火星サイクルはいよいよ第3ステージ天秤座へ ここまでの道のり築いてきた「わたしの力」は、「わたしの自然」に合っているか否かを動きながら見極める
昨日の時期読みクラスでは、わたしがクライアントとなり現場の実習をしてもらった。 以前は、実践読みクラスの最終回で、わたしの鑑定をしてもらう時間を設けていたが、コロナ禍以降、オンライン講座になってからストップしていたので、 […] -
「語りだそうとするひとがいて、それを聞こうとするひとがいる場所は、それはやっぱり希望なのだと私は思う」
いよいよ明日は参院選。 2024年10月27日の衆院選の後の月イチ勉強会で、「来年の参院選の結果によって、これからの日本がわかる。だから、参院選後に日本の未来について考えましょう」とお伝えしたとおり。 明日の結果によって […] -
子供のチャートを読むことの難しさとそのコツについて考える 必要なことは2つ ①子供の視点で世界を言語化すること ②チャートに示されたどのような象徴も成長の可能性だと考えること
大和総研が発表したコラムを読んで驚いた。 www.dir.co.jp ちゃんとデータを見て、ものを考え、話さないといけないなと改めて思う。そして、おそらく格差は思った以上に広がっていること。そしてどの世代にも取りこぼされ […] -
牡羊座ポイントにある木星、土星、海王星の話 7/5問題と参政党 『私たちはなぜ不安なのか』大きな物語を求め、さまよう人々と選挙の話
参院選投票まであと一週間。 参政党の躍進を見るにつれ、ヤバい時代になったんだなとつくづく思う。 ヤバいっていうのは、つまり今の政治のへなちょこさがヤバいということだ。 昨日のブログで取り上げた2025年『世界』7月号の特 […] -
トランジット天体とはなに目指す――「あるべき姿」「本性」が軌道からズレているとき警鐘を鳴らしてくれる 乙女座火星はなに目指す―――環境、状況の変化と共に移りゆく自分を楽しむ 自身の揺らぎを味わう
ようやくブログを書き始める。 ここ最近、講座や研究会の合間をぬって、アイスコーヒーを片手に夢中で小説を読み耽っていた。生き方働き方研究会で児童書の作家たちを扱ってから、すっかり「フィクションモード」にスイッチが入ってしま […] -
柔軟サイン⇔活動サイン③ 町田康の『俺の文章修行』による「此の世には理解できないことがある」と「気色よさ=わかーる」の行ったり来たり
タイトルに「柔軟サイン⇔活動サイン③」となっているけれど、①、②はどこにあるんだ? まあいいや。 しかし、なんでこんなにしつこく同じ話ばっかりしているのかわからないけれど、「柔軟サイン⇔活動サイン」の視点で世界を見てみる […] -
2025年夏至から2026年春分までの流れを考える 人生はきれいごとではないが、力が入り過ぎてもうまくいかない そのときに必要なのは…
nicoPLa.netに「月イチ勉強会 夏至図読みの巻」の記事が出ました。 四季図読みの記事は、いつも月イチ勉強会のダイジェスト版をお送りしていますが、こちらは事務局のつびーが3日ほどかけてまとめてくれています。 わたし […] -
明日の月イチ勉強会「夏至図読みの巻」は、東浩紀の『訂正する力』の提案&時期読みタロットのスプレッドを用いて、「今、身につけるべき力」を考える
本との出会いって面白い。最初に読んだときはピンと来なかったのだけど、あるときふと「あ、あのとき読んだあの考え方、今のこれにつながるかも」と思ったりする。村上春樹が「E・Tが物置のガラクタをひっかき集めて、即席の通信装置を […] -
6/24(火)月イチ勉強会は夏至図読み「この国は絶望が足りない。何度も同じことを繰り返している…」わたし/わたしたちは、一体何に絶望すればいいのか
今日は夏至ですね。冬至から夏至までって、日に日に日照時間が長くなり、それにつれて期待や高揚感が増し増しになるわけで、だから夏至の前の夕暮れ時がたまらなく好きなのだけれど、だからこそ、ここから冬至に向かって逆転することを考 […] -
火星は乙女座へ 活動サインモードが盛り上がる中、今、わたしたちに必要な「力」とは。結果を求めない、着地のない、予定調和ではない、勝負のつかない「関心」の難しさよ!
6/10(火)の振り返り会&火星ワークショップ、6/14(土)の火星サイクル手帳ユーザーのためのフリートーク会が「感動した」「どのように生きるべきか明確になった」「点と点がつながって線になった」などなど思いのほか好評だっ […]
このブログについて

ホロスコープの持つ構造のすばらしさと心理占星術の可能性を信じ、数多くの講座、研究会、ワークショップなどを行っています。天体や12サインという、変わらずそこにあるもの=普遍的なものを利用しつつ、時代とともに移りゆく象徴を再解釈していく、そのバランスが心理占星術との醍醐味になります。
パンデミック以降、「占い」がブームになっていると聞いています。多くの人たちが占星術やタロットを生業にしたいと考えているようです。もちろん、占いはもっとも古い職業の一つであり、人がいるところに悩みがあり、悩みがあるところに占い師があった/あると言えるのでしょう。 しかし、占星術の魅力は単なる占いとしてのテクニックにあるわけではないのです。
太陽系の天体たち、ゾディアック=黄道12宮といった秩序だった構造を利用し、個々人の中にある内的宇宙を見出し、その人自身の秩序を見出していく。人や社会にとらわれて、自分自身から疎外された「わたし」を再発見し、「わたし」を再定義しなおしていく、そういった重要な役割を持っているのです。
つまり、占星術を学ぶことによって、自分の在り方——wellbeingと言ってもいいし、本性を生きると言ってもいいし、スピノザ的に自己の活動能力の維持と言ってもいい——で生き始めることができるということです。
ただ、そのように占星術の構造を利用するためには、使う側にも知識や訓練が必要になります。それをどう皆さんと共有できるのか、それをnicoは日夜研究し続けていることであり、その成果=進歩や失敗=後退といった研究のプロセスのようなもの、また私自身をチャレンジ、志を同じくしている研究生や受講生のチャレンジをこのブログでお伝えできればと思っています。
最近は「心理占星術は人を幸せにするか」という問いかけを自分自身にし続けています。
先にも書きましたが、占星術は学ぶものではなく実践するものです。
自分が自分らしい人生を獲得するために闘う、そのための道具であるべきなのです。
だから、占星術の学びは決して頭でっかちな知識の産物ではなく、実践して、その成果を人生へと反映させるものです。
このようにあーだこーだと試行錯誤する時間、頭の中でアイデアをこねくり回している時間のほうが長いので、ブログは不定期になりますが、多くの方に読んでいただき、そして、一人でも多くの方に心理占星術のチャレンジに参加してもらえたら、この上ない喜びです。
心理占星術家nico