nicoの提供する心理占星術は、心理カウンセリングと占術を融合させ、以下の3つを目標に掲げています。
① クライアントの人間的成⾧をサポートすること
② クライアントが自律的に社会生活を送れるようサポートすること
③ クライアントが人生で遭遇する諸問題に対し、自力で予防、解決ができるようサポートすること
つまり、クライアントの人生を肩代わりすることも、人生の苦しみや悲しみを引き受けることもできない、あくまでもクライアントのサポート役に努めること。そして、クライアント自身が自分の力で、自分の人生の大切な決断ができるよう促す「カウンセラー」となることを目指しています。
今回、教育・福祉領域で、現役の臨床心理士として活躍しているmarocさんから、心理占星術の学びがお仕事にどう活かされているのか、お声をお寄せいただきました。
公的な現場では、実際に占術を展開することが憚れる中、まったく予期せぬ別の効用があったそう。
カウンセラーやコンサルタントだけではなく、対話を職業とする、あらゆる方に参考となる内容であり、心理占星術家nico の提唱する「生きた占星術」の実践が具体的にご理解いただけると思います。
心理占星術の学びに迷いがある方は、ぜひ参考にされてみてください。
カウンセリングの現場で役立つ心理占星術
私は普段心理師として、主に教育・福祉の領域(学校・行政の相談窓口)で、日々カウンセリングの現場に携わりながら、マルセイユタロットを使った個人セッションを行っています。その内容は様々で、いじめや不登校や親子問題、友人関係の相談から、DVや一刻を争う虐待など、命に関わる緊急ケースまで様々です。
公的な現場では、まだなかなか表立ってタロットや占星術を使える機会は私の周りには少なく、対話を中心にした面談やカウンセリングが日常の現場ですが、そんな中でもnico先生の講座を受けるようになってから考え方が根本的にアップデートされ、パブリックな現場でも、その哲学が今の私の土台になって支えてくれているのを感じています。
カウンセリングの現場では、小学生から保護者さん、先生方など、子供から大人まで本当に様々な方と会い、継続の方を除いては、基本的に真っ新な状態で対面します。
「対話を中心にした」と先ほど書きましたが、年齢の低いクライアントさんや自発的に来られた訳ではない方などは、言葉を媒体にできない場合もありますし、言葉が紡がれた場合にも、その通りでないことももちろん。
なので、基本的にはその方の言葉や物語に耳を傾けつつ、言葉だけでなく、全体の雰囲気や服装、動きなどのあらゆる情報を肌身で感じ、時には質問を投げかけながら、その方の心象風景や人格や行動パターン、世界の捉え方を紐解いていきます。
これは、その人の中にいる、あと何人かの「無意識のその人」と対話することとも言えますが、タロットや占星術に有効性を感じるのは、当たっているか当たっていないかではなく、それらが伝えてくれる「あと何人かの無意識のその人」に関する情報を教えてくれること。そして、それらをベースにして効果的な質問や視点を試みることができることかな、と思っています。
もちろん、それが「先入観」「思い込み」に繋がらないよう使うことが大切なベースにはありますが、対してゼロベースから対話だけで進めようとすると、時にそれは数回、数ヶ月に及ぶカウンセリングが必要になるので、ご本人にも負担がかかります。
そんな想いの背景があったことから、元々パーソナリティ読み解きの参考にタロットを使ってはいたのですが、もっと深くパーソナリティ分析に使えるツールを増やせないかと思い、独学で本を読み漁り始めたのが、占星術でした。その人の中にいる「無意識のその人」を見れるじゃないか、と。
でも勉強し始めると、現実が逼迫したクライアントさんを目の前に、「精神や抽象次元に留まったアドバイスや、傾向や性質をカテゴライズして終わることに意味があるのだろうか。」という疑問が出始めました。
「こういう傾向や性質があります」→「実際のところ、その傾向のせいでご本人は困っているけれど・・・そのままでいいの?」「治すべき癖もあるんじゃないの?」「傾向はなんとか独学でも読み解けるのかもしれない。でもその先の対策までを教えてくれる講座や本は、探してもなかなか出会えない。講座を少し試しに受けても、本当に知りたい答えまで突き詰められない。」「ホロスコープってそもそもなに? 性格? 運命? 望み? 変えられないもの? 本当に大切なことはどこにも書いていない気がする・・・。」
行き詰まりを感じ始め、何のために占星術を学ぶのか途方にくれていた時、辿り着いたのがnico先生の講座でした。
「この先生は、傾向だけじゃなくて、現実に生きる人のための対策までを大切にしている方だ。」
「赤本の「傾向と対策」両方が詰まってる方だ。」「本当に知りたい根本のことを教えてくれる人だ。」と思いました。
そして、実際に講座を受けてみた今。nicoさんの講座を他にないものと感じる一つは、そこに、クライアントさんが自身の人生を能動的に生きるサポートのための、セラピーまでのメソッドがあるから。
また、日々生み出される概念や言葉、圧倒的な情報量の多さ。それに、象徴を本の中や過去に留まらせず、「今この現在」に生きる人間の生き様の上に重ねることを、とても大切にされているところ。
つまり、「生きた占星術」です。
そうして、nico先生の作る講座という現場で「生きた象徴の言葉」の世界にどっぷりはまるようになってから半年。いつしか臨床心理の現場で私の口から出る言葉はいわゆる「心理」専門の言葉でも、いわゆる「占星術」の言葉でもなく、それらが融合したものになり、生年月日やホロスコープチャートがなくても、目の前の方の上にその方を表す沢山の象徴の言葉が溢れるようになりました。
目の前の方を、全身で感じ取るという面談に臨む姿勢は変わっていませんが、講座で学んだ「生きた象徴の言葉」が自分の中で一度咀嚼され、これまで自分の中にあった言葉や概念と融合しはじめてから、ぐんぐん自由に心地よくなって、「頭の蓋がぱかっ」と開いた感じ。
nico先生と出会えていなかったら、今の自分のスタイルはなかったので、大袈裟でなく、nico先生をこの世に送り出してくださったご両親まで感謝しています(*この場をお借りして。)
marocさま(大阪府)┃2021年11月クラス、心理占星術 ホロスコープ実践講座 受講
秋の心理占星術講座、受付中
この秋、心理占星術で学びを深めてみませんか。
初心者の方からプロの方、あらゆる対話をお仕事とされている方にお薦めできる講座です。
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